オステオパシーについて~テクニック編13「流体テクニック」(厳密にはテクニックというより概念)

 

 

今回は暫くお休みしていた「オステオパシーテクニック」シリーズ、つまり数あるオステオパシーのテクニックについてご紹介しようと思うのですが、多くのテクニックは既にご紹介しましたので、それらについてはブログ内をご覧になって下さいね。

今回は「流体」テクニックについてです。
これについてはテクニックというより「概念」、考え方といった方がよく、様々なオステオパシーテクニックに応用して活かす事が出来ます。

昨年末、所属する日本オステオパシープロフェッショナル協会主催の流体セミナーに参加してきました。

今回はLAST(リガメンタスアーティキュラーストレイン)テクニック(既に受講済み)について流体という概念を用いてみるというのがテーマでした。

 

その前に流体とは何でしょうか?

液体とも言えるのですが、身体には血液(血漿)は勿論、組織液(間質液)、リンパ液、脳脊髄液など様々な流体が存在します。

 

触診や施術を施す時、手の中で、更には身体全体で何を感じているのかは施術を行う上で非常に大切になります。

その対象物は骨なのか?靭帯なのか?内臓なのか?筋膜なのか?それも深層のものか浅層のものか?

さらには流体なのか?…

こうした事はもちろん触診の練習を行う際にはやってきておりますし、施術中に感じはするのですが、流体に対して具体的にテクニックに応用するというのが今回のセミナーのテーマでした。

なので、この概念を応用出来たらもちろん他のテクニックにこの流体概念を適用出来る、非常に汎用性が広く、奥の深い内容です。

リガメンタス自体は既に学んでいるのですが、オステオパシーにしては結構力を使うテクニックというのが一般的なイメージです。
特に骨を扱うとなったら、通常骨は硬いものですから、それを戻すには相応の力が必要となるかもしれません。
しかし、骨について血液やその他ご説明した体液が含まれた「流体」と考えた場合、実際にはカチカチに硬いものではなく、適度な弾力性を持ったものになります。

同じテクニックを施すにもその対象物をどうイメージするかはとても重要になります。
つまり上記の例では骨を硬いものとイメージして施術するのと、体液の一部としてイメージして施術するのとでは、施術のやり方(力加減)、過程、求める効果も違ったものになります

どれが正しいという事ではなく、それらを施術者の意志に応じて色々使い分けていく、そこにまたオステオパシーの面白さや奥深さを感じずにはいられません。

 

最後に、流体、液体というのが「意思」をもっていると思いますか?

また施術者の意志で操作出来ると思いますか?

それらについては別のセミナーで学んだ事があります。

今回はは深くは書きませんが、この仕事をしていると、色々不思議な世界があるなあと感じてしまいます。

 

※湊は日本オステオパシープロフェッショナル協会の日本人講師による国内セミナー「靭帯性関節ストレイン【LAS】スキルアップセミナー~シリーズ2~流」」を受講、修了しております。

 

ソフト整体のどか